突発性難聴と副腎皮質ホルモン剤
突発性難聴は50歳代から60歳代の人に多くみられる病気ですが、若い人にも発症する場合も少なくないようです。男女差は特にありません。ある日突然、片耳が聞こえなくなる、耳がふさがる感じ、耳に水が入ったような感じがするなどの自覚症状があるようです。 低音型、高音型、水平型の難聴、音割れ、耳の閉塞感、異常に音が響く、音が二重に聴こえたりします。そして、さらに、耳鳴り、めまい、吐き気が伴うようです。原因ははっきりわかっていませんが、ウィルス感染と内耳循環障害があり、治療にはウィルス感染には副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)の投与、内耳循環障害には血流改善剤、代謝促進剤等で治療するようです。 しかしこれらの治療法には、保証はなく、完治するのは三分の一、また、三分の一は後遺症が残り、残りの三分の一は改善されないとのことです。簡単に言うと完治するのは三人に一人というわけです。この病気は治療が遅れると重症化してしまうので、早めに信頼できる耳鼻咽喉科の病院で診察してもらうことをお勧めします。あとは安静にすることです。 再発はしないと言われているようですが、必ずではないようです。後遺症はある音域の難聴、耳鳴り、めまい等が残る人がいるようです。発症してから1日か2日もしくは一週間以内に治療を開始すれば完治する確率が高まりますが、1ヶ月以上放置してしまうと治る可能性は非常に低くなるそうです。
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